レザークラフトの始め方と必要な道具|初心者におすすめの革作品も紹介!

「レザークラフトに興味があるけど始め方がわからない」
「最低限必要な道具を知りたい!」

お金や時間がかかりそうなレザークラフトですが、実は道具さえあれば手軽に始められるため、初心者でも始めやすい趣味として人気が高まっています。

この記事では、レザークラフトの始め方や手順、初心者が最初に買うべき道具を解説します。合わせて初心者におすすめの作品も紹介しているため、レザークラフトを趣味にしたい方はぜひ最後までご覧くださいね。

レザークラフトの始め方

レザークラフトの具体的な始め方を解説します。以下の3ステップでレザークラフトを始めていきましょう。

  1. レザークラフトに必要な道具を揃える
  2. 革・型紙を購入する
  3. 本や動画を見ながら作品を製作する

1. レザークラフトに必要な道具を揃える

まずはレザークラフトに必要な道具を揃えましょう。最初は最低限の道具を揃え、慣れてきたら道具を買い足していきます

レザークラフトにはたくさんの種類の道具が存在しますが、初心者の方が最初に購入するべき道具については後ほど詳しく解説します。

2. 革・型紙を購入する

最低限の道具がそろったら、革と型紙を購入します。

初心者の方はまず革のハギレを使って練習しましょう。革のハギレとは、革を作るときに出る半端な部分のことで、大きさや色がバラバラである代わりに安価に購入できるメリットがあります。

型紙はインターネットで簡単にダウンロードできるうえ、無料で配布しているサイトも存在します。作りたい作品によって好きな型紙を選びましょう。

3. 本や動画を見ながら作品を製作する

道具や材料が揃ったら、本や動画を見ながら作品を製作していきます。

初心者の方は財布やカバンではなく、まず小物から練習することをおすすめします。革の扱いやパーツの付け方などは小物で練習し、テクニックを身につけてから大きな作品に挑戦しましょう。

レザークラフトスクールに通う方もいらっしゃいますが、書籍やYouTubeの動画を利用して独学で作品を作ることもできます。

レザークラフトの手順

レザークラフトで作品を作る手順は以下の通りです。

  1. 革に線を入れる
  2. 床(革の裏)を処理する
  3. 革を裁断する
  4. 革同士をのりで接着させる
  5. 革に縫い穴を開ける
  6. 革を縫い合わせる
  7. コバ(革の縁)を処理する

「工程が多くて大変そう……」と思われるかもしれませんが、初心者向けの小物であれば簡単に製作できます。複雑な作品になればなるほど時間はかかるものの、時間をかけて作り上げた作品には愛着も湧きますよ。

100均でもOK!レザークラフト初心者が最初に揃えるべき道具

レザークラフト初心者が最初に揃えるべき道具を以下にまとめました。

レザークラフトはこだわればこだわるほど道具も増えていきます。最初は以下の最低限の道具から始め、必要になったら買い足していくと金銭的な負担も抑えられるでしょう。

  • 丸ギリ(100円)
  • 別たちorカッター(400円)
  • カッターマット(100円)
  • ゴムのり(1,000円)
  • ヘラ(100円)
  • 菱目打ち(2本で1,600円)
  • ゴム板(1,000円)
  • ハンマー(500円)
  • 針(500円)
  • ロウ引き糸(300円)
  • トコノール(1,000円)
  • スリッカー(500円)

ちなみに、100均・通販を利用して上記の道具をすべて揃えると、約7,100円かかる計算となります。
※送料は含めていません。金額はおおよその値段です。

丸ギリ

革の表面をなぞり、型紙を写す道具です。100均でも購入可能。

別たちorカッターナイフ

別たちとはレザークラフト用の専用刃物で、革を裁断するのに使います。最大の特徴は刃を取り替えられることで、切れ味が落ちても簡単に復活させることができます。

カッターナイフでも革は裁断できますが、100均の商品ではなくオルファなどしっかりと切れるメーカーのものを用意しましょう。

革包丁は取り扱いが難しいため、初心者にはおすすめしません。

カッターマット

革を切る際に下に敷いて使います。最初は100均の事務用マットで代用しましょう。

ゴムのり・ヘラ

革を縫い合わせる前の仮止めに使用します。天然ゴムのりやボンドなどを用意してください。また、のりを塗布するヘラも必要です。

菱目打ち

革に縫い穴を開ける道具です。菱目打ちには目数(穴の数)・ピッチサイズ(穴の間隔)によって種類がありますが、初心者の方は4mmピッチの2本目・4本目をセットで購入するとよいでしょう。

ハンマーor木槌

菱目打ちで穴を開ける際に打ち付けて使用します。必ずしもレザークラフト用のハンマーを用意する必要はないため、ホームセンターなどでDIY用のものを購入するとよいでしょう。

騒音が気になる方にはゴムハンマーを選ぶか、後述するハンマーを使わない穴あけ方法を検討してください。

ゴム板

ハンマーで叩く際に革の下に敷いて使用します。こちらはなかなか代用品が見つからないため、レザークラフト用の商品を購入しましょう。

レザークラフト用の縫い針です。布針は先が尖りすぎていて革を傷つける可能性があるため、必ず専用の針を購入しましょう。

ロウ引き糸

麻糸にロウがけをする方法もありますが、初心者は最初からロウがけしてある糸を使用することをおすすめします。白色や茶色などの色は革と合いやすく、作品でもよく使います。

トコノール

革の裏側に塗り込んで毛羽立ちを抑える道具です。また、仕上げの磨きにも使われます。

スリッカー

トコノールを塗った部分(床面・コバ)をトリッカーで擦ることで革を磨いていきます。紙やすりでも代用できますが、一つ持っておくと便利です。

レザークラフト入門キットには使わない道具が入っていることも

レザークラフト初心者向けのサイトでは、よく入門キットが紹介されていますが、キットには後々使わなくなる道具が入っていることもあります

とはいえ道具を一つずつ通販で購入すると送料が高くついてしまうため、キット内容を確認して自分が必要なものが入っている商品を購入するのが得策でしょう。

すべてキットで揃えようとせず、含まれていないものを自分で購入すると無駄なく道具を集められますよ。

レザークラフトは騒音が気になる?アパートでも楽しむ方法

レザークラフトは革に穴を開ける際にハンマーを使用するため、大きな音が出てしまいます。もしアパートにお住まいの場合や、夜にレザークラフトを楽しみたい場合は菱目打ちで付けた跡に菱ギリで穴を開ける方法がおすすめです。

また、ややお値段は張りますが、ハンドプレス機を購入すれば静かにかつ正確に縫い穴を開けられます。金具つけやカービングもできるため、本格的にレザークラフトを始めたい方は購入を検討してもよいでしょう。

レザークラフト初心者におすすめの作品

レザークラフトを始める方の最初の作品としておすすめしたいのが、以下の3つです。

  1. ブックカバー
  2. カードケース
  3. コインケース

特にブックカバーは直線的なデザインのため作りがシンプルで、初心者が基本のテクニックを練習するのにピッタリです。カードケースやコインケースは型紙が出回っており、無料でダウンロードできるため初心者でも手軽に挑戦できますよ。

初めから大きな作品を作ろうとせず、着実にステップアップしていくのがレザークラフトを長く続けるコツです。

レザークラフトは最低限の道具さえ揃えれば始められる!

レザークラフトは道具さえあれば始められる、大人にピッタリの趣味です。初期投資は7,000~1万円程度かかりますが、楽器やゴルフなどの趣味と比べれば始めやすい値段ではないでしょうか?

そして、レザークラフトは作品を作るのはもちろん、使い込んでいく楽しみもあります。レザークラフトを始める第一歩として、まずは今回の記事を参考にしながら道具を揃えてみてくださいね。

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