ファッションのトレンド周期は20年!2023年Z世代に流行っているものは?

「ファッションのトレンド周期は20年って聞いたけどどうしてだろう?」
「今流行っているものを知りたい!」

毎年さまざまなトレンドが生み出されるファッション業界では、以前流行ったものが再び流行る“リバイバルブーム”が度々起こります。

この記事では、リバイバルブームが20年周期で起こる理由を詳しく解説!さらに、2023年現在Z世代に流行っているファッショントレンドも紹介します。

ファッションの変遷に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

ファッションの流行の決め方とトレンドの仕組み

ファッションの流行は自然に発生するものではなく、実はあらかじめ決められています。おおまかな流れは以下の通り。

  1. 流行色の決定
  2. 総合的なトレンドの発信
  3. 流行素材の決定
  4. デザイナーによるコレクション開催
  5. ファッションメディアによる情報発信

もっとも初めに決められる流行色は、なんとシーズンの約2年前に国際流行色委員会によって選定されます。ファッショントレンドは世界中の組織・企業によって事前に決められており、それが各国に持ち帰られる仕組みとなっているのです。

しかし、近年ではSNSの普及によって予期しないトレンドが誕生することも。今までよりも流行が細分化され、多様化しているといわれています。

ちなみに、2022年の流行色は「ベリー・ペリ(PANTONEより発表)」「ジョリー・コーラル(JAFCAより発表)」。ベリー・ペリは紫がかったブルー、ジョリー・コーラルは鮮やかなコーラルオレンジですよ。

流行は繰り返す?ファッションのトレンド周期が20年の理由

「トレンドは作られるもの」と説明しましたが、ここからはファッションのトレンド周期が20年といわれる理由を2つ解説します。

トレンドの仕掛け人が30~40代だから

トレンドの仕掛け人の多くは30~40代です。彼らがトレンドを考える際に、自分たちが10~20代のころに流行ったファッションを題材にすることがあります。

もちろん20年前のトレンドをそのまま再現するのではなく、現代風にアップデートするためのアレンジが加えられます。

若者が生まれる前のトレンドは流行りやすいから

ファッションを牽引する10~20代の若者にとって、20年前に流行していたトレンドは生まれる前に流行っていたファッションです。自分たちの時代にないファッションは新鮮に見えることから、ファッションのトレンドはおおよそ20年の周期でサイクルが回るのです。

【2020年代で検証】ファッショントレンド20年周期説

ここからは実際に2020年代にリバイバルブームを起こしたトレンドを例に挙げてファッショントレンド20年周期説を解説していきます。2020年代にはおもに90年代のファッションがリバイバルブームを起こしました。

ストリートファッション

出典:WEAR

90年代といえばヒップホップの黄金時代。音楽シーンから影響を受けたストリートファッションが流行しました。

2020年代には現代風にアップデートされたスポーツMIXスタイルが再流行。ダボダボな着こなしが主流だった90年代ファッションとは違い、ルーズシルエットのアイテムにフレアパンツやレザーのミニバッグなどを合わせてメリハリのある着こなしにまとめるのがポイントです。

また、デニムジャケット×パーカー、チノパン×ガチャベルトの組み合わせが流行ったのも90年代。どちらも現代風に形を変えて楽しまれています。

フレンチカジュアル

出典:WEAR

90年代前半にはフレンチカジュアルが流行。2020年代には大人のきれいめカジュアルファッションとしてリバイバルブームを起こしました。

定番のボーダーカットソー×デニムはもちろんのこと、トリコロールカラーを取り入れたフレンチファッションも人気。90年代はガーリーな印象だったフレンチカジュアルも、2020年代にはレディな着こなしにアップデートされています。

DCブランドやハイブランド

出典:WEAR

90年代に誕生したマルタン・マルジェラの「足袋ブーツ」は2019年あたりからリバイバルブームが起き、2020年代に入ってもなお人気が続いています。

また、90年代に人気だったハイブランドファッションは2020年代にはカジュアルなアイテムとのMIXコーデが主流に。オールドコーチなどを組み合わせた品のある大人っぽい着こなしが人気を呼んでいます。

【2022年】Z世代にリバイバルブームを起こしているファッション

ここからは2022年現在にZ世代(1990年代半ば~2000年代終わりに生まれた世代)にリバイバルブームを起こしているファッショントレンドを紹介します。最新のトレンドを知りたい方はぜひ参考にしてください。

BLACKPINKがお手本!Y2Kファッション

出典:WEAR

2022年には「Y2Kファッション」が注目されています。Y2Kとは「Year 2 Thousand」の略語で、2000年を意味する言葉。2000年に流行したファッションが20年の月日を経て、再び注目を浴びているのです。

Y2Kファッションの共通点はポップでキュートなアイテム。短めのトップスやミニスカートなど、元気の出るようなファッションが特徴です。このY2Kファッションは現在世界的ブームになっており、世界的スターのBLACKPINKを筆頭に海外の若いセレブの間で流行しています。

2000年代っぽいブランドといえば「ROXY」や「X-girl」を思い浮かべる方も多いのでは?2022年ではこれらのブランドと現代のファッションを融合させたMIXスタイルがじわじわと広まりつつあり、実際にインスタグラムで「#Y2K」のハッシュタグが付いている投稿は284.8万件にも上ります。

腰ばきがかっこいい!ローライズデニム

出典:WEAR

2000年代初頭にトレンドとなったローライズデニムが、2022年の春夏コレクションで復活。近年ではハイウエストの人気が高かったことから「腰ばきのローライズデニムが新鮮でかっこいい!」と再び評価され始めました。

当時のローライズデニムといえば、身体のシルエットを強調するピッタリとした細身の形でしたが、今季発表されたデニムはゆとりのあるバギーシルエットが特徴的。「細ければ細い方が良い」という当時の文化は踏襲せず、どのような体型であっても心地よく履けるようなアイテムへとポジティブに変換されています。

ブーム再燃!古着ファッション

出典:WEAR

90年代に大流行した古着ファッションもリバイバルブームを迎えています。インスタグラムで「#古着」のハッシュタグが付いた投稿は1119万件存在しており、その勢いがよくわかります。

当時との違いは、SNSが普及したこと。現代では古着屋でもSNSを活用しており、古着の知識や情報を収集しながら洋服選びができます。古着の着こなしを解説するインスタグラマーが登場していることも古着ファッションの人気を裏付けていますね。

また、世間でサステナビリティー(持続可能性)への関心が高まっていることも古着ブームを後押ししています。質の良い古着はファストファッション製品よりも寿命が長く、価値が下がりにくいです。新品の服ではなく古着を選ぶことは、環境に配慮することにもつながります。

ファッションのトレンド周期は20年サイクル!次に流行るものを見極めよう

ファッションのトレンドは世界の組織・企業によって決められ、その周期はおおよそ20年です。理由としては、トレンドの仕掛け人が若いころに流行したファッションを題材にすること、若い世代が生まれる前のトレンドがピックアップされることなどが考えられます。

ファッション周期を知っていれば、次に流行るものを見極められるかもしれません。ファッションに興味がある方は、各年代に流行ったトレンドもぜひチェックしてみてくださいね。